「職人商社」を貫き約半世紀。

伝統を受け継ぎ、 さらに進化して

歩み続けています。

ごあいさつ

当社は配管材料の卸売業として、昭和64年に創業いたしました。その後、空調機やポンプ、衛生陶器、キッチン、ユニットバスなどの設備機器の卸売りをはじめたのと同時にエアコン部材、空調部材の販売に力を入れ、地元における空調部材商社としての地位を確立してまいりました。皆様に長い年月をかけて育てていただいたと感謝いたしております。

 平成に入り、従来の商社としての商いに加え、工事の請負事業に着手することになります。その背景には管材商社としては新参ものであった当社には絶対的有利な商材はなく、卸売業としての限界を感じ、将来的に明るい兆しがまるで見いだせない状況でした。

建設業の許可を取得し、管工事に必要な資格を社員総出で取得していきました。平成18年に初めて金沢市発注の管工事を受注します。それをきっかけに金沢市、石川県発注の管工事を次々に受注していきました。当社の工事に対する強みは管材に対する知識が豊富で、用途に応じた最善の材料を選定することにより、工事自体の完成品質を高めること、また自社で多くの材料を保有していますので、急を要する万が一の場合は24時間体制での対応が物理的に可能なこと、また何よりメーカーより直接、機器や材料を仕入ることができる代理店の立場であるため、お客様に価格の面では大きなメリットをアッピールできることにあります。
当社は特にご近所の皆様方に愛される地域に根差した企業でありたいと考えています。簡単な水漏れ等のご相談をよくいただきます。お客様でも修理できるような簡単な修繕の場合は工具を無償で貸し出し、現地で修繕の指導も無償で行っています。長い年月をかけて地元の方々に恩返しができ、皆様から信頼される企業になりたいと切に願っています。

当社でもITの活用は今後のカギを握るキーワードとして捉えています。いち早く空調部材をインターネットで販売するサイト、“空調.com”を立ち上げました。初年度の売り上げは50万円くらいでしたが、2年目は500万円、3年目は1,000万円と大きな伸びを見せました。もちろん、そうなるための努力は惜しみませんでしたが、今後もやり方次第で大きな可能性を秘めていると思います。当社のどこにも負けない得意な商材を破格で提供することで、皆様にご利用いただきたいと考えています。その後、“業務エアコン.com”を立ち上げ、業務エアコンの販売と工事の請負を始めました。大きな買い物をインターネットですることは、まだまだ多くの方々に抵抗はあると思いますが、信頼いただけるよう努力してまいります。“キレイキッチン.com”、“キレイバス.com”、“キレイトイレ.com”も次々に立ち上げました。全国のお客様が地元のショールームで商品を実際に見て、聞いて、触れてお選びいただいたものをネット販売するという仕組みです。絶対安いというのが魅力です。是非ご利用いただきたいと存じます。

水廻りのリフォームを足掛かりに建築事業にも進出しました。1級建築士、2級建築士の資格を保有し、設計事務所の開設も行いました。商社として得意なキッチン、ユニットバス、トイレのリフォームといった機能型のリフォームはもちろんのこと、デザインを重視した、内装リフォームや中古住宅のリノベーションにも力を入れています。絶対素敵がモットーです。人間国宝の友禅図案を利用した襖の製作や障子も和風モダンを中心にデザインからお引き受けいたします。アンティークシャンデリアを利用した欧風のリフォームも得意です。是非当社にご相談いただければと存じます。

平成24年度にはランニングコストを抑えたロードヒーティングの開発に着手しました。
金沢市では地盤沈下の恐れがあるという理由で、融雪のための井戸を追加で掘ることは条例で禁止されています。㈱ジェイ・エス・エス、石川県工業試験場の協力を仰ぎ、これは最高のものができたと自負いたしております。ロードヒーティングの最善の制御は場所によって左右されます。多くの状況を鑑みた中で最善の制御ができるように、従来型のロードヒーティングの機能にさらに多くのセンサーを追加搭載いたしました。もちろんパソコン、スマートホーンから赤外線ネットワークカメラを通して現地の確認、ON.OFF外部操作、故障通知メール等多くの機能を兼ね備えています。金沢市の公共施設にもご採用いただいております。路面凍結、積雪による事故等の防止に繋げ、皆様が安心して暮らせるまちづくりにも寄与していきたいと考えています。

平成25年には高齢者見守り自動検針システムの開発に乗り出しました。唯一自治体が保有する公共のインフラである水道メーターを利用し、高齢者を対象として、ある一定の期間、水道の使用がない場合は各所にメール通知するといったサービスです。また水道の自動検針機能も兼ね備えています。この水道メーターの利用に関する開発は今まで何社かが取り組みをなされています。しかしながらまだまだ開発の余地があると当社は考えています。一部特許の申請も済ませています。試作品はすでに設置済みでデーター収集を重ね、改良し、必ずいい商品を作りあげます。

 会社としても個人としても地域の皆様やお客様と心をひとつにし、常に新しいことに取り組むことが大切だと考えています。
常に変化しているこの社会において、停滞は衰退の一途をたどると考えます。考える、常に考え実践する。これがIZUTSUです。IZUTSUは絶対に結果を出す企業を目指します。
今後ともご支援賜れば幸いです。
One heart 心をひとつに。もっと未来へ。

井筒管材株式会社
代表取締役社長 村西 暢之

新たな時代、令和で勝負する
~設立30周年を迎えて~

本年は、新たな時代を迎えます。平成から令和へ。この新たな時代を迎える本年は、奇しくも当社設立30周年の記念すべき年であります。過去29年は、先代社長の創業の時代からさまざまな資格、許認可取得や人脈づくり等の基盤づくりの時代を経て、ようやく地盤が整い今後40周年、50周年を迎えるための、飛躍の年と位置付けています。社会情勢の移り行きがとかく早い現代において、もっと先へ、もっと素早く、もっと独創的な対応が必要と考えています。

当社は今まで管工事材料の卸売りから、設備工事業、そして材・工すべて自社で完結できる商社機能を備えた総合建築業を目指し、実現してきました。これまでに類を見ない新たな付加価値の高い業態の誕生だと思っています。しかし今後さらに業態として飛躍するためには、この商社機能を備えた総合建設業というカタチを確固たるものにはもっと多くの実績を創る必要があります。そのために、まず初めに、今後当社があらたな事業の主体者となり、施主となり、多くの建築物をこの金沢に建て、広く社会に当社の技術、デザイン、考え方、生活スタイル、さらには夢さえも伝えていきたいと考えています。

今後は世界の時代であると考えています。インターネット等、全世界の情報収集という観点からも世界が身近になりました。「百聞は一見にしかず」という諺があります。今までもまず実際に見て、を基本にしてきました。今後はこれに加え、もっと広く、もっと見て、そして触れて、経験(体感)する。これを基本にしていきます。世界は広い、いいものはいっぱい存在します。見て、聞いて、創造し、育てることで、まだまだ当社の可能性は広がります。ここに今後の新たな今後10年の中長期事業計画を策定し、財務状況と照らし合わせながら、優先順位を決めて、進めてまいります。物事が形になるには時間がかかります。今何をするかによって後10年が決まります。将来必ず、社員、地域、世界の宝になるような会社を創ります。

【事業計画】
1.本社の改装
2.衛星通信を使った、水道の自動検針システムの調査、研究、開発
3.飲食店の建築および経営に関する調査、研究
4.美術品(主に絵画)の鑑賞を主体とした町屋サロンの調査、研究
5.次代事業の模索、次世代の人事育成と地域育成
6.エコに向けた活動(社会貢献活動)

井筒管材株式会社
代表取締役社長 村西 暢之

35周年を迎えて

『今後の会社創り』
 昨年は私自身で宅建士の資格を取得し、今年は宅建業の免許を取得しました。ついに不動産事業の開始です。小さいが強固な土台がある底力のある会社にしたいと思っています。どこからでも受注の切り口が展開できるIZUTSUにしかできない地域に根差した企業でありたいと考えています。土地の売買から建築やリフォームの受注。建築事業、リフォーム、設備工事から卸売りにも繋げるすべてにリンクした事業を展開します。
 その先は飲食業に着手し、有料老人ホームの運営にも繋げていきたいと考えています。スケールメリットを活かした今後の展開、そしてコンセプトや全体のグランドデザインはもう私の頭の中にあります。技術力の高い会社や他社に真似できない実力のある会社、顧客が本当に満足を感じる会社には会社自体にお客様がつくように思います。時間はかかりますが、常に努力を怠らず、他社に追随を許さない強いIZUTSUを目指します。この実現がなされなければ、子々孫々までの安定的な会社経営や事業承継は難しくなっていくであろうと思います。IZUTSUは今後においてはこういう会社創りを目指します。

『人材育成について』
 月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。 IZUTSUではまだお客様は個人に付いている。創業者の父から事業を受け継いだときから間もなく、その時の流れの中で、父のお客様はすべて姿を消しました。会社は人という水滴を集めた水槽のようなもので、水は絶えず流れ入り流れ出ています。これが会社の本体であります。時は流れています。世界的な数学者である岡潔氏の100年前の言葉です。「今から極寒の時代に入る。六十年後(当時の60年後ということで西暦2021~2025にあたる)には日本に極寒の季節が訪れることは、今となっては避けられないであろう。教育は100年の計、教育はそれに備えて、歳寒にして顕れるといわれている松柏のような人を育てるのを主眼にしなくてはならないだろう。」
 やはり人材は大切です。IZUTSUとしても、企業人の範囲を超えて、社会に役立つ人材育成に力を入れたいと考えています。社員個人として捉えてもそれが理想であると考えています。本当の意味での「経営」です。そもそも「経」とは、はかる、計画すること、「営」とはいとなむ、実行することです。したがって「経営」とは、規模を定めて物事を営むこと、目標を定め、力を尽くして励むこと、あるいは自己の完結を目指して、さまざまに工夫し努力を重ねて、自分自身をととのえていくこと、というのが本来の意味です。いわば「人間経営」ともいうべきものです。
 IZUTSUでは品格を備えた人材を育成したいと考えています。これは社会にとっても大きな意味を持つことになります。品格のある会社はやはり光輝いています。これをIZUTSUの理念として会社が存在する限り、根底に残します。

『社名についての想い』
 当社の名前は「井筒管材株式会社」といいます。創業当初から前身の井筒屋という呉服屋の屋号を用いると先代が決めました。それは京都で7代まで続いたことに肖りたいという気持ちと、“井”が井戸を、“筒”がパイプを連想することができるため、管材卸の職種に即しているという理由でした。その後、現在主要となってきた管工事や建築工事を行うようになり、社名から主要事業を想像できないことが、当社の事業がわかりにくいのではという意見も多方からお伺いしています。しかし先代の心を継承し、「井筒管材株式会社」を私は残そうと考えています。「社名」、あるいは「名」というものは、特に私の中では非常に大切なものです。「名を惜しむ」「名にし負う」「名を立てる」というごとく、「名」にまつわる言葉が数多くあるのは、また、人が「名」にことさらこだわるのは、それが「名誉」に関するからだと思います。「名を残す」ことは男子の本懐であり、「名を汚す」ことは家の恥であると考えています。父の創った会社を常に尊重し、この金沢の地で子々孫々に至るまで『名を残す』ことに全身全霊を注ぎたいと考えています。

『最後に~』
 この5年間、毎日朝1時間程度歩きました。近くのお寺にお参りし、帰ってくる道のりです。佛教によると、歩くことは健康に繋がることはもとより、考えることの大切さが説かれていて、始めたことです。些細なことから、将来のこと、会社のこと、生き方までもいろいろ考えました。考えれば考えるほどやることが観えてきます。そんな感じがします。
 『先見の明』という言葉があります。私は一体どのくらい先を見据えることができるのでしょうか。自分の人生は残すところ、うまくいって30年というところでしょうか。現代の他の経営者はどこまで考えていらっしゃるのでしょうか。世界に類を見ない2000年以上の歴史を持つ天皇家や平安時代に栄耀栄華を極めた藤原家の先人はいったいどこまで先を見つめたのでしょうか。また15代まで続いた徳川家、徳川家康、はどこまで思いを馳せたのでしょうか。その計り知れない想いは企業人としても域を超え、人間としての生まれてきた目的や本当の幸福とはどういうことなのかの答えがあるように思います。私の『先見』は遥か未来の子々孫々まで見据え、全世界の人々の幸福までしっかり捉えたいと思います。
 “今の自分は過去の自分、今の自分は将来の自分”です。今自分に起こっていることは過去の自分の行いの現れです。もう変えることは難しいと思います。しかし未来は今の自分の行いによって間違いなく変えることができます。56歳を迎えてようやくそのことに気が付きました。人間はすごい。強く心に思う“念”がすごいと鉄の塊を海に浮かべたり、空に飛ばすことも、宇宙に送ることもします。多分この“念”でできないことはないのではないかとも考えます。この“念”が初心となります。その自分の初心を見つけるためにこの5年間歩きました。個人としてもIZUTSUとしても、少しでも多くの人にお役にたてればと思います。そして苦労はしても、いい人生を送らせていただいたと最後に思う人生でありたいと思います。今後も個人としも、IZUTSUとしても、何事にも全力でチャレンジしてまいります。

井筒管材株式会社
代表取締役社長 村西 暢之

企業理念

我々の使命は顧客に最高品質の商品とサービスを提供することを通して、満足を与え、業界の社会的地位を向上させ、人々の生活の創造に貢献することにある。それは同時に我々の物心両面の豊かさを追求するものである。

社会への責任

業界の一躍を担い、広く社会に貢献する企業になることを目指す。

顧客への責任

我々は常に顧客の繁栄を第一に考え、すべての業務を遂行する。

社員への責任

我々はお互いを仲間として尊重し、相互に助け合い、如何なる世界でも通用する真の実力を身につける。

顧客満足

会社沿革・概要

沿革

昭和56年04月 個人経営として創業
昭和59年04月 金沢市黒田町(現社屋)に移転
昭和64年01月 井筒管材株式会社を設立
平成07年04月 第二倉庫を新設
平成10年10月 第三倉庫を新設
平成17年07月 建設業許可(管工事業)取得
平成21年4月 ネット事業部開設
平成25年09月 建設業許可(機械器具設置工事業)取得
平成26年03月 建設業許可(建設工事業)取得
平成28年02月 一級建築士事務所の開設

井筒管材株式会社の前身である井筒屋創業風景

会社概要

名 称 井筒管材株式会社
所在地 石川県金沢市黒田2丁目15番地1
電 話 076-249-3151
FAX 076-249-3495
設 立 昭和64年1月
資本金 1000万円
代表者 代表取締役社長 村西暢之